例年、当番町と氏子総代のみなさまにご参列頂く神事ですが、本年は、感染症拡大防止の為、元津宮祭は当番町代表者と総代会三役並びに正副幹事、本祭は当番町代表と総代会役員のみと、参列人数を絞っての斎行といたしました。
まずは、弾正町に鎮座する元津宮(古っ天王山)にて元津宮祭を行いました。
あいにくの雨天の中、傘をさしての神事となりました。
神事の後、火おこし器を使って当番町行司が火をおこしました。
灯った明かりは、ランプに移して、御神燈として一連の行事が終わるまで保存されます。
続いて、場所を八雲神社へ移し、本祭を斎行いたしました。
神事では、新型感染症の早期収束祈願と、令和の御大典記念事業として行われた本殿雨覆殿竣工の奉告も行いました。
翌26日(日)は、お祭の片付け作業と、当番町の引継ぎが行われました。
今年度当番町・上新二区から、次年度当番町の下横町へ、お道具類などを一つ一つ確認しながら引き継ぎました。
この後、今年度当番町と次年度当番町の間で大盃を用いて御神酒を酌み交わす「御神酒頂戴式」を行うのが通例ですが、本年は、集まっての飲食を伴う行事は取り止めといたしましたので、直会のうどんも各自持ち帰って召し上がっていただきました。
本年は、神輿の渡御も、各町内の山車(屋台)の巡行も、お囃子もなく、大変寂しい祇園祭となりましたが、神社職員はもちろん、氏子ならびに崇敬者のみなさまにとりましても、本来の神社の例祭としての祇園祭を見つめ直す良い機会ともなったのではないでしょうか。
またその一方で、御祭神の御神威の発揚のための諸行事が一日も早く行える日常が戻りますよう、来年の祇園祭に向けて、一年間、出来ることを一歩一歩着実に進めていければと思います。
社務所(あ)