仕込んだのは、去年の4月末、ちょうど1年くらい前。
お隣の、こがねや商店さん企画の手作り味噌教室に参加して、宇都宮の青源味噌さんのご指導の下、仕込んだものです。
実は、開封予定日は、仕込みから3ヶ月後だったのですが…。
祇園祭でドタバタしているうちにタイミングを逃し、初めての手作り味噌だから…と、もったいぶっているうち、いつのまにか今頃に(苦笑)。
思い切って、フタ、オープン。。。
フチに、白いカビのようなものが発生していますが、これは熟成の過程で出来る酵母なんだとか。無害だけれど、味は落ちるらしいので、適当に取り除きました。
市販のものに比べて、キメが荒いというか、ポロポロしてる。
豆のつぶつぶが、結構残っています。
(時間がなくて、潰しきれなかったんだよな…と反省。)
ちょっと味見してみたら…
しょっぱい(当たり前ですが)。
正直、「すごく美味しい!」とは思えない…。
早速、お味噌汁にしました。
…あら、美味しい。
出汁や、具の大根の甘みも十分に加わったためだとは思いますが、そのまま舐めたときよりずっとまろやかで、味噌の風味を感じます。
そして、なんとも「懐かしい」味。
味噌を漉さずに作ったお味噌汁に、大量に沈んだ豆のつぶつぶを見て、子供の頃の記憶がよみがえってきました。
私が子供の頃、実家では、毎年味噌を手作りしていました。
大豆の収穫から、味噌の仕込みまで、私たち兄弟もよく手伝わされたのを覚えています。
蒸したての豆を大きなすり鉢で潰しながら、ホクホクのところをつまみ食いするのが美味しかった。
実家の恒例行事だった味噌作りも、時の流れとともに次第にやらなくなり、収穫した大豆を味噌屋さんに託して加工してもらっていた時期を経て、いつしか自家製の味噌は全く作らなくなっていました。
私の手作り味噌の味噌汁を口にした小5の長男の感想は、「…ぼく、この味、ちょっと苦手かも…」。
普段から、化学調味料が添加されていない味噌を使い、出汁にも気をつけているつもりでしたが、たまに口にするインスタントの味噌汁が「好き」だという長男の好みには、イマイチ合わなかったようです。
いわゆる子供っぽい味覚の持ち主である長男に比べ、食の好みが「シブい」小2の次男は「ボクは気にならないよ。美味しい」と。
さらに、年中の長女に至っては「なんか、トマトの味がする~」…ト、トマトですか?
おんなじ親から生まれて、おんなじものを食べ、おんなじように育てたつもりなのですが、なぜ3人3様、こうも違う感想が出るんでしょうかね。
(あ)
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