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2024年7月25日木曜日

祇園祭本祭日行事

 

祇園祭本祭

本日は725日。祇園祭であり、例祭日です。

最下方に宮司例祭挨拶を掲載いたします。例祭のことやその意義についても触れています。

 

 さて、本日は例年、未明の「奉幣の儀」。10時半の「元津宮祭」。正午の「本祭」が行われます。それぞれの様子を紹介します。

「奉幣の儀」

本祭の当日に幣束を交換する儀式です。当社の独特の儀礼です。宮司が1人で奉仕いたしております。例祭当日に暗闇の中で行うことになっているので、零時からの祭典です。大祓詞を何度か奏上してから幣束の交換を行います。

 




「元津宮祭」

八雲神社の最初の鎮座地「古天王山」で斉行されます。古儀にちなんで火きり轆轤で火を灯します。地名である古天王山は地図にも残る地名です。天王は牛頭天王の意。天王山は牛頭天王の宿る山です。古い天王山という地名ですが、この「古天王山」自体も忘れられていた時期が長くありました。それ程昔の地名であります。

 








 

全国的に有名なのは京都の大山崎町の天王山。明智光秀を羽柴秀吉が討ち取った地の地名となっています。「山崎の合戦」の地で「天王山」というと運命を決める戦いを表現しますね。ここにも牛頭天王を祀る神社「自玉手祭来酒解神社(たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ)旧山崎天王社」が鎮座します。
 
 

祭典は氏子総代と当番町行司の参列にて行われます。八雲神社鎮座の歴史と元津宮祭の謂われを祝詞に込めています。今年は露地行司さん、白石行司さんにより火熾が行われました。事前に練習をしました。何度か失敗しましたが、要点をしっかりとおさえて、本番は1回で火熾しに成功。立派な式典になりました。

 

本祭

古口町長を始めとする行政の長が参列して下さいました。一般的な祭典ですが、皆さまの誠心を玉串に込めてご神前にお供えしました。

 



 


直会

祭典後の宴会会食です。神さまに直に会う。ということで、本来はしこたまお酒をいただくところですが、昨今は穏やかに終わります。当番町のご婦人がお手伝いに来て下さいました。直会は「赤飯・厚揚げ・インゲン・胡瓜」と決まっています。昭和の時代までは、本祭り後に直会でお腹を満たし、そのまま御出社して神幸祭という流れでした。

 



 

御神輿や山車の運行は週末に行われます

週末には八雲神社・御嶽神社の御神輿計2基・山車計9台の運行の他、花火が奉納されます。約650万円の寄付があったそうです。ぜひ足を運んでいただき、祭典を楽しんで下さい。さて、本祭は神さまにとっては大変大切なお祭なのですが、多くの人々にはその意義は伝えられていないのが現状で、参拝者も多くはなく、神職としては大変申し訳ない気持ちがあります。楽しいばかりが祭ではないのです。そんな中ではありますが、八雲神社隣接の上の町・仲町の皆さまや、総代会長さんのお家には提灯を掲げて、本祭に花を添えていただきました。大変ありがたく感じております。

 


本年は当番町の意向により、神輿の担ぎ棒「とんぼ」や、神輿渡御の御神宝の確認と設営が本祭の夕方に行われました。午後3時から午後5時くらいで約20名の皆さんが神輿渡御の準備に参加してくれました。ありがとうございました。




 

 

 

令和6年祇園祭直会宮司あいさつ

本日はご多用のところ、各氏子町内総代様方、古口町長をはじめとしますご来賓の皆様方、八雲神社の例祭である祇園祭本祭へご参列を賜りまして有り難うございました。

全国の神社では大祭と呼ばれる祭が年に三回行われます。春の祈年祭、秋の新嘗祭、祭神の鎮座に由来する例祭です。当社では本日の祇園祭本祭が例祭とされて、最も大切な祭と位置づけをいたしております。祇園祭は京都の祇園八坂神社に奉られる素戔嗚尊様、別称牛頭天王さまに力を頂いて人間、農作物の夏の疫病を退散する願いを込めて全国に流布した祭です。

 現在、当社の祇園祭は、安らかな暮らしを願う神事である一方で、茂木町を代表する一大イベント「ふるさと茂木夏まつり」の主要な行事としての担いも果たしております。氏子のみならず、参加者が待ちわびる楽しみな行事です。本年も当番町である仲町の皆様が中心となり、週末に行われる神輿渡御と山車の運行に向けて沢山の方々の力を集結して頂いているところです。神社関係者や参加者の皆様の祭へ向けてのお気持ち、そして、行政や警察署をはじめとする皆様のお支えを頂きまして、素晴らしい神輿山車の運行が為されることと期待を申し上げています。今年の祇園祭でも皆様の気持ちの糸を縒り合って綱の如く成し、大神様の祭祀を催して頂き、大きな力と導きを頂けること思います

 さて、全国には約八万社の宗教法人格をもつ神社があり、茂木町内にも五五社の神社があります。その他の法人格の無い神社を含めると数えることは困難なほどに神を祀る社が存在します。宗教に無頓着で無宗教を自負する国民・町民が多くいらっしゃいますが、ご先祖様に語りかけ、時には占いや運命を信じ、お天気はリーダーの行いに左右されるなど、得たいの知れない何者かを頼り、大切にするその国民性を、外国人は信心深い国民と捉えているそうです。八雲神社には普段から、観光も含めた参拝者が訪れます。中には深刻な願いをもたれる方もいらっしゃいます。そういった方々の心の支えは、神さまがそこに居て願いを聞き入れてくれること、力を寄せてくれることにつきることでしょう。神さまが力を発揮するには私たち氏子や崇敬者が、神さまはそこにおわすが如くに行動すること。そして、普段から神社に来たときにはご挨拶をして、願いを届け、感謝を申し上げることが大切と、古来から伝えられています。本日は例祭日。年に1度の神さまお祝いの日です。普段からいただくの神恩に対し、形式上だけで無く、できうる限りの誠心を尽くして、参拝をいただけたこと存じます。そういった事実や姿こそが、人々の支えともなります。宮を司る者として参列の皆さまに感謝申し上げます。

 最後になりますが、ご来席の皆様、氏子崇敬の皆様の益々のご発展とご健康、更には茂木町と日本の弥栄を毎日お祈り申し上げ、本祭・御神輿と山車の運行の関係の皆様には一方ならずご協力を宜しくお願い申し上げ、宮司挨拶に代えさせて頂きます。

 

令和六年祇園祭本祭に際して 八雲神社宮司小堀真洋

 

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