去る3月29(日)、群馬県・渋川八幡宮宮司の小野善一郎先生をお招きし、『古事記のこころ』というテーマでご講話をいただきました。
その養生の中、本気で神道を学ばれたそうです。
そして、東京・上野の湯島天満宮の権禰宜(ごんねぎ)を経て、現在に至ります。
小野先生のお話は終始一貫しています。
若い頃に出会い、生涯の師とされた近藤啓吾先生から学んで来られた、
「我が心に心神を立てる」
このことを伝えておられます。
眼前の世界は、全て自分が創り出していることを『古事記』神代の巻から話されます。
悪口・傲慢・嫉妬・不平・不満・優越感などの異心(ことごころ)によって、本来私たちの中に在る「心神」を覆ってしまうというのです。
ですから、常に自分の中に生まれる異心に気づいて、祓う必要があります。
「大祓詞(おおはらえのことば)」こそ、異心を祓う基本で、最も大切な祝詞(のりと)だとおっしゃいます。
このようなお話を、小野先生は身体全体で熱く話されます。
とても難しい内容ですが、今回の講話に参加された皆さんは、「心神を立てる」とはどういうことか、それぞれに考えられたのではないでしょうか。
また、日本という国に生まれたことへ感謝の念がわいたのではないでしょうか。
講話が終わったときには、会場にいる皆さんの顔が上気して、
「素晴らしいお話しを聞けてよかったです。」
と何人もの方に言っていただきました。
主催者としてとても嬉しく思いました。
小野先生は、コロナ禍以前は年間1000回もの講演をしておられたそうですが、
令和元年の秋、東京で、私も初めて小野先生の講話を拝聴しました。
その際、ご挨拶をかねて、私も神主であることをお伝えすると、
「あなたもお宮で読書会をしてみてください」
と言っていただきました。
そこで、その年の12月より、小野先生のご著書である『古事記のこころ』の読書会を八雲神社ではじめました。
途中、コロナ禍に見舞われながらも、昨年12月に全16回の読書会を終えることができました。
その読書会に参加された方々か、小野先生のお話を直接聞いてみたいとのお声があり、そのご要望を受けて、今回の講話が実現したというわけです。
私が初めて小野先生のお話を伺った時の衝撃、今回ご参加くださった皆さんと共有できたとしたら、嬉しいです。
小野先生
ありがとうございます。
ご参加くださった皆さん
ありがとうございます。
小野先生のお話をお聞きし、八雲神社でも大祓詞を皆さんにお伝えする活動を積極的に行なっていきたいと思っております。
今後ご案内しますので、よろしくお願いいたします。
権禰宜(照)
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