この時期、全国の神社で行われているのが「神宮大麻」の頒布活動ではないでしょうか。
当社でも、去る12月8日、神宮大麻頒布始祭と研修会を行なった後、各地域の氏子総代や世話人の皆さまに頒布を行って頂いているところです。
「神宮大麻」は、伊勢の神宮で一体一体奉製される神宮の御札で、どのご家庭でも神棚の中央にお祀りされているものです。
年末になると、新年用の新しい御札が伊勢より全国の神社に届き、そこからみなさまのもとへと頒布されるしくみになっています。
新年には、神棚も大掃除をしてきれいにし、御札もあたらしいものに取り替えて、清々しい気持ちで年神様をお迎えしたいものです。
神宮大麻とそのまつり方については、神宮会館のホームページにも詳しくありますので、ご覧いただくとして、ところで、かつては、家を新築すると、建て主が何も言わなくても、大工さんが「神棚はどこにしますか?」と言って神棚を設置するのが当たり前だったものだ、とある氏子さんにお聞きしましたが、最近では逆に、お願いしないと設置して頂けないことも珍しくなくなってしまったようです。
うちには和室がないから、とか、洋風のインテリアにそぐわないから、というような理由から、神棚を設置しないご家庭も多いかもしれません。
神棚=宮形、のイメージが強いと、そうかもしれません。
「宮形」とは、白木でできた小さい神社みたいな形をした、いわゆるあれ、ですね。
しかし、最近は、宮形にはこだわらず、もっと自由なスタイルで神棚まつりをされている方がたくさんいらっしゃいます。
たとえば、こちら。
…といっても、社務所のエントランスに展示してあるものですが (´-`;)
(あっ、先日の鬼ゆずが…)
埼玉県神社庁が平成22年に行った「未来の神棚デザインコンテスト」から生まれた、「いのり」という神棚です。
とてもシンプルなデザインで、和室・洋室を問いません。
実際に、神社でこちらを見て、気に入って頂き、ご自宅に設置された方々もいらっしゃいます。
左の画像は、神社でお配りしている「心を育てる神棚まつり」というリーフレットの一部ですが、「いのり」の設置例の写真を見ると、いまの生活スタイルにも調和していることがよくわかります。
また、わざわざ作り付けの棚を用意しなくても、既にある棚の一画などをキレイにして、そこを神棚としている方もいます。
左の画像も、上と同じリーフレットの一部ですが、リビングのサイドボードの上に、”神棚スペース”を設けています。
本来は、目線より高い位置に神棚をお祀りするのが一般的だと思うのですが、ご年配の方でも日頃から手入れをし、おまつりが疎かにならないように、敢えて少し低い場所に設置する、というのも良いかと思います。
最近は、若い世代の方でも神社めぐりが好きな方が多くいらっしゃいます。
せっかく参拝して御札や縁起物を受けてきても、さて、どこにおいたらいいのか判らない…という場合もあるかもしれません。
昔ながらの古い形にこだわる必要は、必ずしもないのではないかと思います。
大切なのは、一日一回、心を落ち着けて手を合わせることが出来る場所を作ることであり、お祀りをしよう、と思うその気持ちではないでしょうか。
社務所(あ)
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