注目の投稿

令和6年 節分祭追儺式

 当社恒例の節分祭追儺式は、下記の日程にて執行いたします。   令和6年2月3日(土)  節分家内安全講祈願祭 祭典 午前10時  厄年年男厄除祭    祭典 午後2時  節分講社祭      祭典 午後2時30分  豆撒き(節分講・年男とも) 午後3時ごろ   本年は、節分が土...

2022年7月23日土曜日

お問い合わせ「あめのみやつこ」について

参拝の方から私ども八雲神社神職が不明な事柄のお問い合わせをいただくことも多々あります。

特に八雲神社の御祭神ではない神様のことになると、とんと不明なことが多くあり、浅学非才ぶりを発揮してお恥ずかしい限り。

 今回もそのような事がありましたので、調べてみた結果をこちらで公開します。

 

まず、参拝者が「あめのみやつこ」について知りたいとのこと。

当方では「??????」。沢山いらっしゃる神名の全てを覚えていない不勉強な「わたし」・・・。でも、いきなり聞かれて分かる神職さんどれだけいるのか?

参拝者さんがよく行く神社の宮司さんはすぐに、

「天孫降臨に際し、瓊瓊杵尊と共に天降った三十二柱の神様のお一人。」とお答えになったそうです。素晴らしい!!!

また、大貴己命とも関わりがある。しかし、神名の漢字も分からない。とのこと・・・。

なぜ調べているのかは当方にはお話し出来ないできないとのことでしたが、取り敢えず調べてみました。

 

まず、天孫降臨では三十二柱の神々がいることが分かりました。三十二神と総称される神々がいるようです。高皇産霊尊の神命で防衛のため、属従させられ、供奉神とも称されると、神道大辞典に記されています。

大変勉強になりました。ありがとうございます。

 

ただ、そこには「あめのみやつこ」という神名は見当たりませんでした。

また、大貴己命や大国主命とも関わりは見つけることが出来ませんでした。

 


 

さて、発想を転換して、「みやつこ」に視点を置いてみます。

すると、国造(くにのみやつこ)という姓(かばね)が想像されます。

「国造(くに の みやつこ、こくぞう、こくそう)は、古代日本の地方行政機構において、旧来からの氏姓制に基づき地方を治める官職の一種。 また、その官職に就いた人を指す。 大和朝廷が国の範囲を行政区分として認定し、その長として国造を認定した。」wikipedeaより

ということです。

天孫降臨に関わって瓊瓊杵尊と共に国造りをおこなった、天津神三十二神を「あめのみやつこ」と呼んだのかもしれません。

 

また、「みやつこ」を「造」と読み直すと、神道大辞典の三十二神の表記には「天造日女命(あまのつくりひめのみこと)」という神様もいらっしゃいます。さらに神道大辞典で「天造日女命」をしらべると「アメノミヤツコヒメノミコト」の表記になっております。

同じ辞典内でフリガナが異なるということで「・・・・。」でしたが、分かって良かったです。

この神様はさらに、「阿曇連等の祖」。と記されています。「安曇」「連」「等」と分けて読むのが良いと思われ、「安曇」は安曇氏のこと。「連」はかばね(姓)のこと。「等」はそのまま、ひとたち、という意味でしょう。

 



仮説でありますが、二つの結論として、

○天孫降臨に関わって瓊瓊杵尊と共に国造りをおこなった、天つ神三十二神を「あめのみやつこ」と呼んだ。

○「天造日女命(あまのつくりひめのみこと)」を「あめのみやつこひめ」と称し、さらに「あめのみやつこ」と短く称した。

 

神名が分かりましたので、参拝者さんの目的の応じて、この先はご自身で詳しく調べて頂きたいと思います。

最終的にははっきりしたことは分からない。という結論でありました

上記の要点をお電話にて簡単にご報告しましたところ、ずっと知りたかったことが分かってとても喜んで下さりました。 お調べの参拝者の助けになれば幸いです。

0 件のコメント: